長財布

変化を楽しみながら使いたい財布

九重連山からほど近い大分県竹田市に工房を構えるpaisanoの小河さん。

こちらは素材選びと細やかな仕様にこだわって作られたロングウォレット。革はイタリアのバケッタレザーが使われています。この製法は、時間をかけてゆっくりとオイルを染み込ませていく古典的ななめし技術で、使うほどに革の表面が艶を帯び、深みのある色に変化していきます。また、革自体も少しづつ柔らかくなっていくのが特徴です。

内側の仕切りもよく考えられており機能的で使い勝手が良く、カードの収納スペースも十分です。中でも特徴的なのが小銭入れ。よく見かけるファスナー式ではなく、スナップボタン式になっているため開閉部分が広く、ストレスなく小銭を出し入れできます。一見、隙間から小銭が落ちそうにも見えますが、縁が内側に折り返してあるので、飛び出すことはほぼありません。

一方、外装はすっきりとした佇まいに見えるよう、縫い目が表に出ないよう工夫している点も、作り手が長年培ってきた技術と細かい気配りが垣間見えます。革は時間の経過とともに変化していく素材。日々使う身近な財布こそ、楽しみながら使って頂きたいと思います。

＊牛革は自然素材のため、革の表面の雰囲気の違いや裏面の色ムラ・元から革に入った皺など個体差が生じることをご理解ください。特にグレーの色合いは革の部位によって多少個体差がございます。

＊ブラウンは廃盤色。