伊賀焼土鍋 大・黄瀬戸
寒い季節に鍋を囲む
昔から急須の産地として知られる三重県四日市。南景製陶園が作るこちらの急須は、絵柄のないシンプルな佇まいと、美味しくお茶を淹れられる工夫が詰まった急須です。
蓋を取って中を覗くと、よくある側面の小さな穴はどこにも見当たらず、底にステンレスの網が張られています。実は注ぎ口に繋がる穴は網の下に付けられており、茶葉が目詰まりしにくく、最後の一滴までしっかりと注げる構造になっています。また、内側も釉薬をかけずに焼しめることによってお茶の渋みを吸収し、まろやかにしてくれる効果があるとも言われています。
見た目もコンパクトな"芙蓉"は、女性の手のひらにも収まりのよいサイズ。小さめの湯呑で丁度2杯分のお茶を注げるほどの容量です。口が広く茶葉を捨てたり洗ったりしやすいところも、毎日使うものとして使い勝手が良いと感じています。
初めは底を洗えないことに少し抵抗があるかもしれませんが、茶渋が気になってきたら食器用漂白剤を薄め、浸け置き洗いしていただければ大丈夫です。
※16,500円(税込)以上で送料無料
底面からわずかに浮いた位置に取り付けられる底網のおかげで、茶葉が残り湯に浸らず、二煎目も美味しくいただけます。
口が広いので茶がらを捨てたり、手を入れて洗えたりと毎日の事なのでストレスなくお手入れできるのも大切ですね。
「黒くすべ」の急須とは別の土になりますが、こちらも釉薬をかけずに焼成しているため、角がとれたまろやかな味を楽しめます。
大正時代に急須の土として流行した「白泥」を南景製陶園がオリジナルで復刻したのが「白練」です。うっすらベージュがかった色合いは、食卓やお盆に置くと明るくやわらかい雰囲気になります。また、釉薬を掛けていないマットな質感も個人的にとても好きです。
『茶葉の量』
煎茶であれば、ティースプーン2杯にお湯200mlが目安となるようです。茶葉により調整してみてください。
『お湯の温度』
ほうじ茶は、熱々のお湯を注ぎますが、それ以外は少し湯を冷ました方が渋みが抑えられるよう。玉露などのいい茶葉ほど、少し湯を冷まして淹れましょう。この間に湯呑みも温めて置きましょう。
『最後の一滴まで』
お茶の美味しさは、最後の一滴にあると言われます。目詰まりしにくい底網なら無理に傾けることなくスムーズです。
( 急須: 白練 芙蓉 / 茶缶:ステンレス茶缶(細)/ 汲出:中里太亀 / 盆:まゆ盆)
・食器洗浄機でのご使用はお控え下さい。
・底網は外すことはできませんので、茶渋が気になる場合は、うすく薄めた食器用漂白剤に浸し、よくすすいでください。
急須づくりの盛んな三重県四日市で70年以上にわたり製品を作り続けている南景製陶園。
急須の材料となる陶土へのこだわりと独自の高い技術で、お茶のプロからも厚い信頼を寄せられているメーカーです。