横綱結び
力強い存在感
静岡県浜松市に工房を構える染色家 山内武志さんが手がける型染めのれん。少し厚手の生地に半円形の図形が連なった作品は、大胆に配された連なる山の形のようでもあり、ユーモアと遊び心を感じさせてくれます。
色合いは、濃いグレーの背景に薄めのグレーを取り合わせたシックで落ち着いた印象。どんな部屋の雰囲気にも合わせやすく、馴染みやすいと思います。
横幅はドア一枚分ほどで、上から吊ると腰くらいまで隠れます。生地は少し厚手ですが、手に触れてもかたさは感じず、風が通るとふわりと揺らめきます。のれんとして使う以外にタペストリーのように壁に掛けても、部屋の印象を変えてくれると思います。
・写真5枚目は、裏面です。
・棒は付属されておりませんのでご注意ください。
暖簾の布と布をつなぐ合わせ方の中でも、手で縫いとめる、昔ながらの仕立て方で仕上げられています。
棒は付属されておりません。使用しているのは直径20mmの丸棒です。
やや厚手の生地でふだんは透けた感じはありませんが、光が差すとうっすら透過します。
10代後半から人間国宝 芹沢銈介の元で型染めを学んだ山内さん。「型染め」とは、型紙を使って布や紙を染める昔からの染色技術で、刃物を使って型紙を切り抜き、それを布にあてて防染糊をおき、色を染め、また糊をおとすという一連の流れで作品が出来上がります。これまでも様々な仕事を手掛けてこられましたが、80歳をこえた今でも工房に入り、日々 作品づくりに情熱を傾けられています。
・ご使用のパソコンや携帯電話によって、色の見え方に違いがある場合がございます。あらかじめご理解下さい。
・手作りのため、サイズや色ムラなどの点において個体差が見られます。
・のれんは、薄めた中性洗剤で手洗いは可能です。
・タンブラー乾燥は避け、形を整えて日陰干しをしてください。(麻素材は、脱水機を使用しないでください)
家業は明治時代まで刺繍業を営んでいたことから、現在でも「ぬいや」の屋号が残る。山内さんは父親の跡を継ぐため、人間国宝 芹沢銈介の元で修業を重ね、浜松に戻ってからは、様々な染物の要望に応えながら、創作にも取り組まれてきました。
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