しらさぎ椀 子ども用(朱)
黒子としての職人技
周りを山々に囲まれた小鹿田は、かつて皿山と呼ばれた陶器の産地。歩いて回れるほどの小さな集落に10軒ほど窯元があり、今も昔から引き継がれる技法によって器が生み出されています。
こちらの刷毛目もその代表的な模様。皿の表面にかけた化粧土を轆轤の回転に合わせて刷毛で細かく押さえつけることで、菊の花びらのような放射状の筋が全体に広がります。
黒木昌伸窯の刷毛目皿は淡く黄味がかった化粧土と、力強くもどこかやわらかな印象を受ける刷毛目が特徴。模様だけを見るとやや強い印象を受けるかもしれませんが、実際に料理を盛るとしっかりと引き立ててくれるので、とても使いやすい器だと思います。六寸皿は盛り付け皿としておすすめです。
※16,500円(税込)以上で送料無料
登り窯では何枚も重ねて焼くため、皿がつかないように接触する部分の釉薬を剥がす必要があります。そのため、輪っかのように白っぽくなることをご承知ください。
それぞれ微妙に違いはありますが、複数枚を並べた場合でも違和感なく使えますのでご安心ください。
九州の家庭では馴染み深い小鹿田の器。私も子供の頃からよく見る皿だったので、実家にいた頃は特に意識しませんでしたが、大人になり様々な器に触れるようになってから、あらためてその良さに気がつきました。日用の雑器らしい素朴さとおおらかさは、気取らない普段の料理でもしっかりと受けとめてくれる懐の深さを感じます(写真は六寸皿)。
・食器洗浄機でのご使用はお控え下さい。
・染み込みが気になる方は、水に潜らせて使う事をお勧めします。
・手仕事の為、大きさには若干の個体差があります。
・ご使用のパソコンや携帯電話によって、色味など見え方に違いがある場合がございます。あらかじめご理解下さい。
小鹿田集落の共同登り窯のすぐ隣にある黒木昌伸窯。昌伸さんは大学を卒業したのち、父である富雄さんの元で本格的に陶芸の道に入り、現在もお二人で轆轤を回されています。伝統的な飛び鉋や刷毛目、打掛けの技法によって作られる器は、繰り返される中で昇華された美しさやおおらかさを見せてくれます。