しらさぎ椀 子ども用(朱)

黒子としての職人技

石川県加賀市山中温泉地区は昔から挽物が盛んな土地として知られ、白鷺木工も三代に渡って良質な木地を生産してきました。

こちらのお椀は桜材を使い、ひとつひとつ鉋(カンナ)と呼ばれる刃物で丁寧に削り出したのち、漆を摺り込みながら拭きあげる”拭き漆”によって作られています。丸みを帯びた形は手に収まりが良く、朱色ごしに見える木目に木ならではのあたたかみを感じます。

小サイズは子供がお味噌汁椀として使うのにちょうどよい大きさ。表面は艶を帯びていますがツルツルしないので、2～3歳児でも安定して持つことができます。

子供に漆器はまだ早いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、漆は耐久性に優れるので長く使えますし、拭き漆は行程がシンプルなため塗り重ねて作る漆椀に比べると価格が手ごろな点も魅力です。