しらさぎ椀 子ども用(朱)
黒子としての職人技
磁器の産地 有田にあって民藝の流れを汲んだうつわを作る大日窯。数年前に惜しまれながら一度閉窯しましたが、その後経営が譲渡されることになり、依然と変わらない場所で製作されています。
こちらは丸みを帯びた形と安定感のある広めの高台が特徴の茶碗。呉須で絵付けされた格子模様はシンプルかつ懐かしい雰囲気を感じさせ、高台まわりにひかれた朱色の線巻きは食卓に置いた際のポイントにもなります。
一般的には男性には大を女性には小サイズをおすすめしていますが、手にとった際も重さはさほど感じないので、召し上がる量に応じて選んで頂ければと思います。
大と小は高さこそほとんど変わりませんが、直径では約1cmの違いがあります。
絵付けに使う絵具はすべて窯で調合したものを使用。自然な色合いは素朴で温かみを感じさせます。
これまでずっと絵付けをされてきた久保トシエさんに加え、現在は今泉さんという若い女性も加わって作られています。数ある模様はどれも気取りがなく、良い意味で「ふつう」を感じさせる茶碗です。
飯碗(大)と汁椀を並べたところ。丸みを帯びて深さもあるので男性が食べる量は十分よそえます。
・一点づつ手描きのため、模様や色の濃淡に若干の個体差がございます。
・鉄分や不純物の影響により、表面に薄い斑点模様が出ていたり、釉薬が溜まったような所も時々見受けられます。いづれも不良ではございませんのでご了承下さい。
・電子レンジ ・食器洗洗浄機 可。オーブン 不可。
1958年に有田で開窯して以来、3代に渡って日用のうつわを作り続けてきた窯元。全国に残る手仕事を次の世代に伝えていく活動をされていた”もやい工藝”の久野恵一さんとも親交が深く、生前は足しげく通われていたそうです。呉須や赤絵を使って描かれる模様はどれも魅力的で、素朴であたたかみを感じさせてくれます。